「来年賞撮る」 高校時代の恩師も呆れた 辻仁成の“自意識”

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 成城大学中退後に書いた処女小説「ピアニシモ」ですばる文学賞受賞。第2作の「クラウディ」の書き出しは、主人公が16歳の秋に自殺しようと函館西高校の屋上に立った時に、ミグ25を仰ぎ見るというシーンだ。
 また7作目の「母なる凪と父なる時化」はまるごと函館が舞台。さらにエッセー「函館物語」(96年)の中で「幻想都市函館」と明記する。辻にとって函館は特別な土地だった。

「函館西高校の教諭で、辻と共同で文芸誌『ガキュー』を発行していた荒木元さんが、辻の芥川賞受賞の知らせを聞いた時に<まるで自分がもらったようにうれしかった>と喜んでいましたね」と前出の函館西高校の関係者。荒木教諭が辻と出会った頃、辻は「エコーズ」というロックバンドのボーカルで、まだ本格的に小説を書いていなかった。

「荒木さんが自身の詩集を手渡してから交流が始まり、辻が<僕も文学をやりたい。来年は賞を取る>と言い残し、翌年、本当に『ピアニシモ』で受賞したので、荒木さんは驚きを超えて、呆れたそうですよ」(前出の函館西高関係者)

■OBに演歌歌手の北島三郎

 函館西高等学校は偏差値48。自由で伸び伸びした校風で、卒業生に歌手の北島三郎がいる。

 同じ函館西高校出身で90年に自殺した作家・佐藤泰志を辻は「ガキュー」の創刊号で特集した。

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