「来年賞撮る」 高校時代の恩師も呆れた 辻仁成の“自意識”

公開日: 更新日:

 女優の中山美穂との離婚問題が連日報道されるなど、騒動の真っただ中にいる辻仁成(54)。本業はミュージシャン、映画監督、演出家、そして芥川賞作家とマルチな文化人だ。

 東京都日野市生まれ。保険会社に勤務する父親の転勤で、福岡、帯広と移り住み、そして中学3年から高校卒業まで函館で暮らす。函館西高等学校時代は柔道部で汗を流し、詩や小説を執筆しながらジャズ喫茶に通い、公民館でロックフェスティバルを企画・出演した。中学後期から高校時代の多感な4年間の愛着がひとしおだったという。

「芥川賞受賞作の『海峡の光』は函館少年刑務所が舞台で、辻は受賞後に<舞台になった少年刑務所を高い塀の向こうに何があるかを、高校時代から漠然と考えていた>と語っていましたね。函館で彼の文学性が高まったのでしょう」(函館西高の関係者)

■作品のあちこちに函館の思い出

 成城大学中退後に書いた処女小説「ピアニシモ」ですばる文学賞受賞。第2作の「クラウディ」の書き出しは、主人公が16歳の秋に自殺しようと函館西高校の屋上に立った時に、ミグ25を仰ぎ見るというシーンだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束