世界卓球でも目立った「絶叫解説」がはびこる裏事情

公開日: 更新日:

 終了から数日経ったが、「世界卓球2014東京大会」のミョ~な盛り上がりに違和感を持った視聴者は多かったろう。テレビ東京は連日ゴールデンで放送。熱戦だった女子の準決勝を11時台まで延長して完全生中継したのは見事だった。

 が、「卓球って日本でこんなに人気だったっけ?」と疑問を持つほど、客席は満員に近くていつも大盛り上がり。しかしこれには裏があり、卓球クラブの団体などにタダ券を配布したり、一定年齢以下は無料にするという策はとっていたようだ。

 かつてバレーボールを盛り上げようと、スペシャルサポーターに男性アイドルを起用し、そのファンが客席を埋めるという「本末転倒」な動員作戦をとった局もあったが、テレ東はそうしないだけまともな策といえるけど。

 さらに番組のスポンサーでは、JAやtotoなど、選手を出すCMが目立った。

 そのくらい力を入れ、石川佳純福原愛以上の、松平健太(マツケン)を羽生結弦的なスターに仕立て、卓球を人気コンテンツにしたいらしいが、放送内容には褒められない点もある。盛り上げるためなのか、解説が単なる応援になっていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」