カルシウムとビタミンDの骨折予防効果は? 15万人超のデータを解析
骨粗しょう症は骨のミネラル量(骨量)が減少して、骨折の原因になる病気です。もろくなった骨は転倒などにより簡単に折れてしまい、それが高齢者の寝たきりの大きな原因となるのです。
カルシウムは骨のミネラルの主な成分で、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進するなどして、健康な骨をつくるために必須のビタミンです。それでは、カルシウムやビタミンDのサプリメントを取ることによって、骨粗しょう症は予防できるのでしょうか?
これまでに多くの臨床試験が行われましたが、じつはその結果はあまり芳しいものではありません。今年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという一流の医学誌に、これまでの主だった臨床研究のデータを、まとめて解析した論文が掲載されています。これまでの69の精度の高い臨床研究に含まれる、15万人を超えるデータをまとめて解析したところ、カルシウム単独、もしくはビタミンD単独をサプリメントとして使用しても、骨折のリスクの明確な低下は認められませんでした。
カルシウムとビタミンDを一緒に使用した場合のみ、絶対リスクで1%の骨折リスクの低下が認められましたが、これは臨床的に有効とされる基準に達していませんでした。
サプリメントで骨折を予防することは、難しいと考えた方がよいようです。



















