軽度認知障害は認知症の前段階? 最新の研究データが示す移行速度
軽い物忘れや集中力の低下など、生活には支障がないものの、記憶や判断力が衰えた状態を軽度認知障害(MCI)と呼びます。
軽度認知障害は、正常な加齢と認知症の中間に位置する状態であり、アルツハイマー病などの認知症へ進行するリスクが高い状態だと考えられています。
軽度認知障害が認知症に進行する速度は、年齢や性別、教育期間(学歴)、遺伝的な要因、持病の有無、生活習慣の違いなどによって、大きく異なることが知られています。一方で、具体的な危険因子や進行速度に関する研究データは限られていました。そのような中、軽度認知障害と認知症リスクの関連性を検討した研究論文が、精神疾患治療に関する専門誌に、2026年4月13日付で掲載されました。
中国で行われたこの研究では、軽度認知障害と診断された60歳以上の500人が対象となり、年間で少なくとも3回の認知機能評価が実施されています。本研究で用いられた主な認知機能評価の指標は、SLUMSスコアやMoCAスコアで、いずれも全般的な認知機能を0~30点で評価(点数が高いほど機能が良好)します。


















