著者のコラム一覧
坂倉昇平

1983年、静岡県生まれ。東京都立大学人文学部卒、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。若者の労働問題・貧困問題に取り組むNPO法人「POSSE」理事兼雑誌「POSSE」編集長。近著に「AKB48とブラック企業」(イースト新書)がある。

「総選挙」直前連載 AKB48はブラック企業なのか<2>

公開日: 更新日:

 峯岸は事件後、正規メンバーから研究生に「降格処分」を受けた。だがそこで峯岸は、自身の経験を生かして、まだ若いほかの研究生たちの「教育係」となる。彼女は歌やダンス、MC、人間関係に至るまで熱心に教育を行った。

 半年後に、峯岸の「みそぎ」が終わった。彼女と「教え子」の研究生たちが新チームを結成し、一斉に正規メンバーに昇格することになったのだ。同時に峯岸の新チームのキャプテン就任が発表される。

 秋元康は、峯岸率いる新チームが歌うための歌詞を書いた。タイトルは「清純フィロソフィー」。その歌詞は、よく聞くと峯岸の事件に踏み込んでいた。簡単に説明すれば、〈恋愛をしても許してあげよう。しかし、リスクはメンバー個人の自己責任で引き受けろ〉という内容だった。

 峯岸はこの歌詞を読んだとき、「秋元先生からのメッセージ」だと感じたと語っている。秋元康は歌詞を通じて、若手メンバーの教育によって「みそぎ」を終えた峯岸を許し、メンバーたちに今後は「恋愛禁止」を自己責任化するという指示を通達していたのだ。これ以降、スキャンダルが報道されても、メンバーは公式な「処分」をされなくなった。

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