“AKB商法”終焉か…惨劇で揺らぐ「会いに行けるアイドル」

公開日: 更新日:

「5・25」血の握手会

 突然の凶行に現場は阿鼻(あび)叫喚の巷と化した。

 25日、岩手県滝沢市の岩手産業文化センター「アピオ」で開かれていた「AKB48」の握手会。列に並んでいた無職の梅田悟(24=青森県十和田市)が、忍ばせていた長さ50センチのノコギリでメンバーの川栄李奈(19)、入山杏奈(18)にいきなり襲い掛かり、男性スタッフを含む3人に重傷を負わせる事件が起きた。

 川栄は頭を切られ、右手親指の骨折と裂傷。入山は右手小指の骨折と裂傷。現場には大量の血が流れ、救急車と警察が急行。梅田は殺人未遂の現行犯で逮捕されたが、ファンを装った暴漢に襲われた彼女たちの恐怖たるや、である。

 握手会では手荷物検査もなく、並んだファンに安全確認のため両手を広げさせただけ。赤外線検査も行われず、いつでも凶器を持ち込める状況だった。襲われた川栄と入山は6月7日の総選挙で躍進が期待されている2人。運営側のずさんな管理体制はこれから厳しく問われることになる。

 今回の暴漢事件がAKB48の存在の根幹を揺るがす事態に発展するのは間違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ