「もうじき死ぬから…」山田太一が語った震災ドラマへの思い

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 国内でも有数の番組コンクール。今年で第40回となる「放送文化基金賞」の贈呈式が25日、行われた。

 優れたテレビやラジオ番組、個人やグループを表彰する同賞。その中で“花形”ともいえるテレビドラマ部門で最優秀賞に輝いたのは、「テレビ朝日開局55周年記念 山田太一ドラマスペシャル『時は立ちどまらない』」。続く優秀賞はNHK朝ドラ「あまちゃん」、奨励賞には「半沢直樹」(TBS)、「Woman」(日本テレビ)が選ばれた。在京キー局のうち、フジテレビの作品だけ選ばれなかった。

 山田太一ドラマが放送されたのは、あらゆる3・11特番が組まれた今年2月。震災後3年が経ち、初めてフィクションで被災地の真実を描いた作品であった。被災地に暮らしながらも家も家族も無事だった男(中井貴一)、妻と嫁と結婚を控えた孫を失った老人(橋爪功)。境遇の異なる当事者の心境に迫った意欲作で、記憶に新しい人も多いだろう。

■NHK籾井会長はアップアップ

「若い人の作品が多く、1位になるつもりはなかったんです。でも、もうじき死んじゃうから何とか描かせてもらおうと思って…」

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