日本社会を生き抜くコツが…石井一久が説く「ゆるキャラ」術

公開日: 更新日:

 必要なのは周囲へのアピールよりもイザという時の備えだ。そのためには想像力だと言う。

「いざというときに『自分だったらこうする』という想像をしておく。これさえあれば定期的にクールダウンしてもいいと思う。周りの人は意外に自分の走るスピードって分からないので、ゆっくり歩いていたとしてもずっと止まっていなければ大丈夫。一度上げたハードルを下げることも必要。たまに高いハードルを跳ぶからこそ評価されるわけで、そればかり跳んでいたら何も思われなくなる。ポイントになる部分でなければ、ハードルは下げてハハハと笑っておけばいい」

 そうはいっても「要領がいい」と「手抜き」は紙一重。石井は自分を「元祖ゆとり世代」と表現するが、この世代は誤解を受けやすい。

「僕と一般的なゆとり世代との違いは、そこに野望があるかないか。目的意識を高く持って、脱力した中にも秘めた思いや闘志があれば違う評価になる。給料が変わらなくても自分の評価や経験値になるなら関係ない。そう割り切るには『これだけは負けない』という強みをつくることが大事だと思います」

 ゆるそうでゆるくない、したたかな愛されキャラも悪くない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異