小説「灯籠」が舞台化…“カープ女子”うえむらちかの多芸多才
「仲間内では“私はハイパーメディアクリエーターを目指す!”なんて、言ってます(笑い)」
広島県安芸郡出身で、産声を上げた時からカープファン。昨年は「カープ女子」として観戦グラビア記を出版したうえむらちか(29)。デビュー直後の07年から「アイフル」のCMに抜擢され、人気を博して以降、女優や声優として活動する。だが、イラストも4コマ漫画も描く。小説も執筆する。5日からは、自身2作目の小説「灯籠」(ハヤカワ文庫JA)原作の舞台が始まる。
「デビューのずっと前から中国新聞の短編文学賞に応募したり、とにかく物語をつくるのが好きな女の子でした。高校で文芸部に所属してから、その志向がどんどん加速していって……。漫画やアニメも大好き。『セーラームーン』の続編を自分で妄想していたので、それを絵で表現できるようになるため、専門学校に通ったんです。学費免除の制度を利用して声優タレント科も履修した。私の原点です」
生まれ育った故郷への思いは熱い。それを作品に表現する。
「広島には『盆灯籠』といってお盆の時期に灯籠型の飾りをお墓に並べる風習があります。これが色鮮やかでとても神秘的。皆さんに知っていただきたくて、題材とした青春モノの幽霊奇譚として小説を書きました。今回の舞台ではそれを視覚でも楽しんでいただけます。俳優陣も広島弁を猛特訓して凄いことになってます。ぜひ、見に来んちゃいよ」