“反戦自衛官”と呼ばれた小西誠さんは後輩たちの相談に尽力

公開日: 更新日:

 全共闘時代を中心に、かつて“反戦自衛官”と呼ばれる自衛官が何人かいた。この人は代表的な人物だろう。1969年、自衛隊の治安出動訓練を拒否し、自衛隊法違反で逮捕された小西誠さん(66)だ。81年に無罪が確定したが、小西さん、今どうしているのか。

「自衛隊こそブラック企業のハシリであり、その手の企業のお手本にされた組織じゃないか。そう思いますね」

 JR高円寺駅から約12分、1990年に自ら立ち上げた出版社、社会批評社で会った小西さん、まずはこういった。

「例えば、契約社員問題。期間限定の雇用で、契約期間終了後に使用者側が再雇用しない限りは退職という『雇い止め』は、自衛隊の一般隊員の雇用期限と同じです。当局が再雇用しなければ、雇用期間をもって任期終了になり、退官せざるを得ない。また、サービス残業も自衛隊が元祖でしょう。災害派遣などの非常時を想定した24時間勤務態勢が日常的に敷かれ、長時間勤務を強いられても、スズメの涙ほどの手当しか出ない。いや、出ればマシ、といった方がいいですね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発