歌手・大石まどか イブの日に朝帰りしたらサンタではなく…

公開日: 更新日:

 でも、こんなふうにお酒とうまく付き合うことができるようになったのは30を過ぎてからかな。失敗もしました。私が今も忘れられないのは函館の実家でのこと。

 父は民謡の師範をやっていて、とっても厳格なんです。門限があって時間になると玄関に腕組みをして仁王立ちして待っている。まるでテレビの世界です。20代半ば。その時は学生時代の友人らと7時くらいから焼酎とかを飲み始めて、10時には帰ると言ったのに12時近くになっていた。

 もうとんでもない事態です。で、私はベロベロになってタクシーで帰って、玄関でパタッと倒れちゃった。父はもう許すまいか、ですよね。鬼のような怖い顔をして立っていたのだけはかすかに覚えています。ただ、意識がもうろうとして気持ち悪いとうなっていたから、さすがに見るに見かねて。まず服を脱がして、パジャマを着せ、それからトイレに連れてって、指を突っ込んで吐かせてくれた。

 父親は怒りたいけど怒れない複雑な心境だったと思う。翌朝、父は仕事に出かけ、私は布団の中で「やらかしちゃった」と猛省です。頭がガンガン痛くて、一日中寝てました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし