木9枠も終了…専門家が分析する「ドラマのTBS」衰退理由

公開日: 更新日:

「直近3作品を見る限り、企画そのものの失敗といわざるを得ない。いずれも共感できる登場人物がひとりもおらず、はやりの事象や話題を取り上げただけ、目先の受け狙いに終始した印象で、ターゲットとする視聴者像が見えてきませんでした。基本的にヒットするドラマは物語自体が文句なしに面白く、世代や性別を問わず支持されます。同枠の制作陣は果たして、自分たちが本当に作りたい、面白いと思う作品を手がけていたのか。たしかにドラマ冬の時代と久しくいわれ、厳しい状況ではありますが、視聴率低迷=ドラマ全体が衰退していると捉えるのは早計。視聴者の目が肥え、駄作が淘汰されるようになったのです。今後、制作のチャンスが減ることでTBSのドラマ制作の力が痩せ細らないことを願うばかりです」(前出の碓井広義氏)

 深夜帯にドラマ枠を新設するというが、夜更けとプライムは別物だ。一度おろした「ドラマのTBS」という看板はなかなか元に戻らない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか