脚本が粗く残念なドラマ 西内まりや「ホテルコンシェルジュ」

公開日: 更新日:

 “コンシェルジュ・ドラマ”といえば、4年前に三谷幸喜作「ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ」(フジテレビ系)が単発ドラマで放送された。深津絵里がドタバタしながら、宿泊客のトラブルを解決する爆笑コメディーだった。

 “「ダメです、ムリです」と決して言わないコンシェルジュ”という基本設定はまったく同じ。だが、こちらの「コンシェルジュ」のほうはコメディーとしてはお粗末だし、シリアスなドラマとしては客からの注文や展開がリアリティーに欠ける。

 初回視聴率が9.4%なのはどっち付かずの影響だろう。西内の演技は「かぶき者」より数段進歩したが、脚本のせいで深津のようなコンシェルジュのドタバタするおもしろさはなかった。まだ間に合うから脚本のテコ入れを望む。

 見た目は(目元と鼻が)優香似で演技は深津絵里のような幅が出てきて、2人にはない170センチの長身も生かせば、大化けの可能性大。TBSにできるかな。
(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃