R-1優勝まで苦節24年…ザコシショウを支えた事務所の“粘り”

公開日: 更新日:

 所属事務所の芸人セクションは他の芸能プロより多い、百数十人の芸人を抱えている。なぜかというと、10年以上もまったく売れず、他の事務所をクビになった芸人を“来るものは拒まず”で引き取ってきたから。

 ザコシショウもそのひとり。普通は、24年も売れない、全裸に近い格好の42歳のピン芸人を所属させておくのは考えにくい。それどころか、金がなく、部屋を引き払ったザコシショウを、事務所が持っている小劇場に2年間タダで住まわせたというから、すごい。

 4年前「キングオブコント」(TBS系)に優勝したバイきんぐも、いろんな事務所に所属した後に同事務所に入り、苦節16年目でブレークした。まさに“芸人の駆け込み寺”(※素人でも誰でも入れるわけではないので誤解のないように)。

“売れる陰に見捨てない事務所あり”だが、しかし、「R-1」に出ていた小島よしお、とにかく明るい安村、数年前に出て大ブレークしたスギちゃんと“薄着ピン芸人”は新旧問わず多い。ザコシショウはこの先、どこまでがんばれるか? これは本人次第だ。

(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー