駆け出しの「ナイツ」を見守った 三遊亭小遊三の懐の深さ

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■移動の新幹線ではひとりで飲んでる

塙 小遊三師匠は当時から今もずっと優しいですね。僕らのネタをちゃんと見ててくれて、要点だけ言うと、あとは言われない。

土屋 落語のお弟子さんと違って僕らは直接、芸を教えてもらうことはなかったけど「この間、番組見たけど笑っちゃったよ」とか褒めてくれる。無口で、無駄にしゃべらないです。師匠の芸とか、協会の副会長として落語家さんたちを人望でまとめるところを見て、僕らは学ぶって感じ。

塙 同じ舞台の時が多いんですけど、地方にご一緒しても「飲みに行こうよ」ってことはあまりない。移動の新幹線で酒を買っても、僕らにビールとかいっぱいくれて「勝手に飲んでくれ」と。

土屋 各自の席で飲むという(笑い)。師匠もひとりで飲んでる。

塙 そういうとこが好きです。僕は家が近いから、仕事帰りに「車で送っていきますよ」と誘うけど、「いいよ、いいよ。電車で帰るよ」と粋な感じで断る。「俺が本当に動けなくなった時にはお願いするわ」と。

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