著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

ビートたけし “毒舌芸”のルーツは幼少期とヒモ時代にあり

公開日: 更新日:

 お笑いで成功したのはもちろん、映画監督としても華々しい受賞歴があり「世界のキタノ」と呼ばれるまでになったビートたけし(69)。

 そんな彼は、漫才コンビのツービート名義で最初に出した著書「ツービートのわッ毒ガスだ」(ベストセラーズ)以来、100冊以上の本を刊行し、そのほとんどがベストセラーになっている。「ホームレス中学生」「火花」など、最近でも芸人の著書が売れると話題になることはあるが、実はたけしこそが押しも押されもしないお笑い界随一の売れっ子作家なのだ。

 数あるたけし本の中から初めて読む人に薦めたいのは、「真説『たけし!』オレの毒ガス半生記」(講談社)。それまでの人生の歩みを赤裸々につづった自伝本である。

 印象的なのは、芸人としてデビューするまでの彼がかなり鬱屈した青春時代を過ごしていることだ。子供の頃には2人の兄よりも勉強が不得意だったため、母親から冷たい扱いを受けていた。その上、父親がペンキ職人で家が貧乏であることにコンプレックスを持ち、どんどん卑屈になっていった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず