米国の不都合な真実を映す 映画「ボーダーライン」の迫真

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 主人公はFBIの誇る優秀な女捜査官(エミリー・ブラント)。彼女はメキシコの麻薬組織撲滅のため国防総省主導の組織横断型・特別編成チームにスカウトされる。だが国境の先で見たものは、予想を上回る無法地帯と化した惨状と、むしばまれてゆくチームの順法精神だった……。

「ロケ中心の生々しい映像面も見どころ。本作含め、ここ10年間で7度もアカデミー撮影賞にノミネートされている撮影監督が本気で手掛けただけあって、異様なまでにリアルです。これを見ると、いかに米国がメキシコの麻薬と不法移民に悩まされているかがわかります」(前出の前田氏)

 費用はメキシコ持ちで国境沿いに“万里の長城”を築くなんてぶっ飛んだ公約を掲げる共和党トランプ候補の強硬姿勢が、それでも熱狂的に支持される理由が理解できる。

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