中3少女誘拐事件と不気味な符合 映画「ルーム」の衝撃度

公開日: 更新日:

 埼玉県朝霞市で15歳の少女を2年前に誘拐した寺内樺風容疑者。長期の監禁に加え、ときには少女を連れ歩くなど、その異様な犯行が次第に明らかに。ネットや書籍から入手した失踪者向けマニュアルを参考にして少女に偽装の手紙を書かせるなど、手口の周到さも際立っている。

 そんな中、日本公開されるアメリカ映画「ルーム」が、まるで事件をなぞったかのような衝撃的な内容だと話題になっている。

 エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を、原作者自身による脚本でアイルランドの映画監督レニー・アブラハムソンが映画化。世界中の映画賞で絶賛され、先日発表された米アカデミー賞でも4部門ノミネート、母親役ブリー・ラーソンが最優秀主演女優賞を受賞したばかりである。

 彼女が演じるのは、小さな部屋に5歳の息子とともに監禁されている若き母親。実はこの監禁生活は7年間にも及んでおり、つまり主人公はこの「部屋」で妊娠出産させられたことになる。映画は生まれて一度も「部屋」を出たことのない息子との脱出劇と、予想もつかぬその後の展開をスリリングに描く独創的なミステリーだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”