故・今井雅之さん実姉が語る 壮絶闘病生活と不屈の役者魂

公開日: 更新日:

 昨年5月28日、54年の生涯に幕を下ろした俳優の今井雅之。亡くなる1カ月前、痩せきった顔に脂汗をにじませながら記者会見に臨む姿は多くの人を驚かせた。まもなく迎える一周忌を前に、今井の実姉・辻井陽子さん(58)が本紙にこれまで明かされなかった壮絶な闘病生活を語ってくれた。

■エコー画像には「星空のような無数の点」

 陽子さんは人工透析専門の看護師。合併症に苦しむ重篤患者を日々、目の当たりにしているが、そんな姉でも「弟の体はとても生きていられる状態ではなかった」と振り返る。

「2014年11月7日、(兵庫県)宝塚駅で弟から電話があり『大腸がんのステージⅣだって』と告げられました。その瞬間は驚きましたが、今は医療も進歩しているので助かるケースもあると思っていたんです。電話を受け、宝塚駅から弟のいる西宮の病院へ行くと、私だけがこっそり呼ばれてエコー画像を見せてもらいました。そこに映された肺には星空のような無数の点が広がり、大腸にはたくさん石コロのような影が。看護師の私でも見たことのない画像でした。最初の検査の時から生きていることが不思議なくらいの状態だったんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」