制作8年 NHK渾身の「ドラマ 東京裁判」を識者はどう見た

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 制作には戦勝国だったカナダ、オランダの両国も加わっている。主な舞台は法廷や判事室で派手さはないが、当時の建築仕様をほぼ忠実に再現したセットや国内外でのロケを敢行。そこに当時の資料フィルムも組み合わせているのだが、違和感はなく、さながら映画のワンシーンを見ているかのようだ。

 俳優陣も凄い。

「裁判長役のジョナサン・ハイドをはじめ、判事役のポール・フリーマン、マルセル・ヘンセマ、イルファン・カーンなどは、いずれも映画ファンだったらこたえられないキャスティング。ハリウッド映画の主役級の役者ではないのでピンとこない人もいるでしょうが、いずれも名作の脇を固めてきた演技派俳優です。豪判事なら豪州人、英判事なら英国人といった具合に、その国の俳優を起用しているのも、制作陣の作品に対する強いこだわりをうかがわせる。東京裁判は連合国側にとっても、自分たちの正義を示すという重要な意味を持っていた。それを日本の公共放送であるNHKがどう切り取るか。主張や描き方を注目したいところです」(映画批評家の前田有一氏)

 初回放送の直後からSNS上では右派左派がそれぞれの観点で意見を書き込み、騒ぎになっている。祖父の岸信介がA級戦犯として裁かれた安倍首相の感想も聞いてみたいところだ。

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