過去の教訓どこへ 24時間マラソン走者“当日発表”の危うさ

公開日: 更新日:

 来年はもう走らないほうがいいかもしれない。

 26、27日に放送された日本テレビ系「24時間テレビ」。放送当日に発表されたチャリティーマラソンのランナーはお笑い芸人のブルゾンちえみ(27)だった。放送開始約1時間後に、ランナー決定を知らされたブルゾンは、最初は複雑な表情を浮かべながらも、約90キロを走り切った。

「誰が走るか、知っていたのは、番組スタッフのほんの数人です。日テレ社長ですら教えてもらえなかったほど、今年は厳重な“箝口令”が敷かれていた。誰が走るんだ――と視聴者には興味を持ってもらえたかもしれないが、かなり危険な橋を渡っていたといっていい。2日間も寝ずに走るのですから、当然、入念なトレーニングが必要。事前の健康診断も欠かせない。今回のようにサプライズ発表されると、番組スタッフも万全な体制をつくるのに、かなり苦労する。ブルゾンがどこまで本気で練習していたかはわかりませんが、誰が走るかわからない状態で、練習にも身が入らなかったのではないか」(日テレ関係者)

 健康のためにマラソンをする人も多いだろうが、無理をすると命の危険にさらされることもある。特に、8月の炎天下に寝ないで走るのは、“自殺行為”だと以前から指摘があった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった