他紙既報ネタを“独自”に NHK「金正男暗殺」珍報道の内幕

公開日: 更新日:

 13日にNHKニュースが“独自”と銘打って大々的に報じた「金正男氏暗殺事件の背景」の報道が波紋を呼んでいる。

 内容は1年前にマレーシアで北朝鮮の金正恩委員長の異母兄、金正男氏が暗殺された事件について、故金正日総書記の後継争いが背景にあったというもの。NHKはこれを“スクープ”と報じた。

 しかし、ほぼ同様の記事は昨年8月に日経新聞編集委員の中沢克二氏が署名で書いている。また、産経新聞も金兄弟の“暗闘”のベースとなったエピソードを3年前に報じており、産経はNHKのスクープの翌14日、15年2月25日の記事を“NHKも追随”と題してネットに再掲載した。“抗議”の意味が含まれていたのかもしれない。

 NHKのベテラン記者がこう言う。

「“独自ネタ”が基本のNHKでは、昨年5月に秋篠宮家の長女・眞子内親王と小室圭さんの婚約みたいに、よほど大きなニュースでもない限り、わざわざ“独自”とは打ちません。スクープ扱いのネタはせいぜい年に10本あるかないか。なので今回、NHKが『金正男氏暗殺事件の背景』をスクープ扱いにしようとしていることを事前に察知した記者たちは『日経の既報ネタです』『独自じゃない』と上層部に報告しました。ところが、最終的に国際部が“GO”を出してしまったのです。ニュースを見た1200人の記者は愕然としていました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  3. 3

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か