著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

等身大さらけ出す勇気 西城秀樹さんが示した“カッコよさ”

公開日: 更新日:

 芸能界に訃報が相次いだ。急死した女優の星由里子さん(享年74)は加山雄三の「若大将」シリーズのマドンナ役で人気を博した。最近でもオールドファンからは役名の澄子から“スミちゃん”と呼ばれ親しまれていた。

 映画の世界で役名が定着するのは人気の証しであるが、良し悪しもある。「男はつらいよ」の渥美清さんは「寅さん」。シリアスなドラマに出ても「寅ちゃんだ」と笑いが起きた。

 渥美さんが他の役をできずにいた話はつとに知られているが、寅さんの妹「さくら」役だった倍賞千恵子も一時、役名で呼ばれていた。倍賞は文芸作品などでの演技力でさくらのイメージを払拭した。星さんも7年間、澄ちゃんを務めた後にテレビ界にも進出。「細うで繁盛記」など人情ドラマに出演して澄ちゃんから脱却。マドンナ役は語り草のようになった。

 今のドラマ界に目を転じれば、「ドクターX」の米倉涼子は役名の大門未知子のイメージ定着を嫌い、今秋は弁護士役に挑戦するという。どう脱却するかが注目されるが、芸能関係者はこう話す。

「米倉はカッコいい女のイメージが強い。それがドクター役だっただけで、弁護士役でもカッコいい女が前面に出れば、脱却にはならない。木村拓哉がどんな役をやっても“カッコいいキムタク”と言われるように、米倉もその点が気がかり」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?