著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

ITセミナー講師刺殺事件 凶行のトリガーとなった“接点”は

公開日: 更新日:

 福岡市で起きたIT関連のセミナー講師を務めていた会社員(41)の殺害事件。典型的な「構ってちゃん」タイプだとみられる加害者と被害者との接点は、ネットのどこにあったのだろうか。

 被害者は、5月に加害者から定期的に絡まれていることを明らかにする記事を書いていた。この“一度だけの関係”が凶行のトリガーとなった可能性がある。

 加害者は、公衆の面前でこの上なく侮辱された、と感じてしまったのではないか。

 実際のところ、ブログやSNS上で記事やコメントの書き手と、書かれた相手やそのシンパとが言い争いのようになり、罵詈雑言を吐き合って炎上するなど珍しくもない光景だ。

 だが、現実世界での殺害まで至った例は聞いたことがない。不幸だったのは、被害者が自分のセミナーについて日にちや場所を宣伝していて、それが加害者の地元だったことである。

 ネットでモメていても現実世界での居場所や行動を掴むことは困難で、接触することそのものがかなり難しい。今回は物理的に到達可能なエリアに被害者が自らやってくる上、都合をつけやすい夜の時間帯であり、しかも本人が積極的に宣伝していたのが災いした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景