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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

ITセミナー講師刺殺事件 凶行のトリガーとなった“接点”は

公開日: 更新日:

 このように不幸が重なったことは推察できるが、被害者を含めた多くの人から煙たがられていたとしても、いきなりメッタ刺しにしなければならなかった理由は見えてこない。しつこいタイプではあるが、殺害を企図するほどまでに深刻にモメた形跡がないのだ。

 犯行後に加害者が「ネット弁慶を卒業してきた」などとネット上に書き込んでいることから想像をたくましくしてみると、被害者は加害者にネット上で集団リンチを加えた連中の右代表として、たまたま捕捉できたために殺されてしまったと考えられなくもない。

 そもそも、芸能人や著名人のものを除いたブログ社会は、閉鎖的でマニアックな世界である。総論賛成、各論異議アリのような細かな議論が膨大な数で、てんでバラバラに行われており、予備知識なしに踏み込むと話の流れや対立関係等を掴むことさえ難儀する。

 しかも、文字だけのコミュニケーションが基本となるため、読ませる、わかったようにさせるための書く技術は必須。過剰なもの、あざといものは見下されやすく、下手だったり、わかりにくい文章は揶揄の対象となってしまう。

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