「戦争と人間 完結編」 銃撃、強姦…理不尽な日本軍の蛮行

公開日: 更新日:

「南京大虐殺の研究」(晩聲社)には、若い中国女性から奪い取った嬰児(えいじ)を庭に叩きつけて殺し、その場で女性を犯した話が掲載されている。ほかにも女性数人を集め、ズボンを銃剣で切り裂いて局部を公開したとか、女性の惨殺死体の性器に木片や竹べらが突っ込まれていたといった目撃談が出てくる。

 今年5月13日、「NNNドキュメント’18 南京事件Ⅱ」が放送された。南京で中国人捕虜がどのように虐殺されたかをリポートし、「捕虜が暴動を起こしたからやむなく殺した」という主張の虚構を明らかにした問題作だ。

 映画終盤のノモンハン事件で日本軍はソビエト戦車部隊によって壊滅する。39年に起きたこの衝突は序章に過ぎなかった。2年後、日本は太平洋戦争を起こし、45年に無条件降伏した。ノモンハンの後さらに泥沼に突っ込んで行ったわけだ。侵略戦争に反対して弾圧され、無理やり従軍させられて落命した人たちの悔しさを思うと気の毒でしょうがない。英霊というより国家の犠牲者だ。 (森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ