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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

肺がん公表した円楽 真の噺家だと思う理由と若き日の助言

公開日: 更新日:

 落語家の三遊亭円楽(68)が肺がんであることを公表した後、落語芸術協会の「らくごまつり」に参加し、取材陣の質問に答えた。自覚症状がなかったくらいの初期のがんで、手術を受けて10日ほど、今月半ばには仕事復帰の予定だそうだ。

「(手術後に病院から)出てきた時に暴れてぇんだ。病気の話は勘弁してください」というのも円楽らしい。うん、大丈夫だな、というのが僕の印象だ。なにしろ、あの円楽だ。しぶといのは間違いないし、病気の話などしたくないのは“噺家の性”というものだろう。

 とにかく、誰でも笑わせていなけりゃいられないのだ。暗くなりそうな真面目な自分の話なんぞ、いらないってわけ。

 そして、円楽は懐が深い人でもある。彼がまだ若手で三遊亭楽太郎を名乗っていた頃、同じ番組でちょくちょく顔を合わせていた。僕がスタジオでしゃべり終えて一息ついていた時だったか、彼が近づいて話しかけてきた。

「城ちゃん、話のキモが終わった時、例えば、笑いがワッと取れた時や、“へぇ~なるほど”とみんなが納得した時は、ウケたからって同じことを繰り返すのはダメだ。いま聞いたよ、とシラけるだろ。そこは『ところが、実は……』と別の話にすると、もっと興味を持って聞いてくれるんだよ」

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