いまだに議論される「シェーン」 ヒーローは死んだのか?

公開日: 更新日:

 2つ目はジョーイとの交流だ。幼子は銃に興味を抱き、シェーンは石ころに連射して早撃ちを披露。少年はシェーンに憧れ、「カムバック!」と叫ぶ。

 3つ目は昼メロだ。スターレットの妻アリソン(ジーン・アーサー)はシェーンの強くて寡黙な雰囲気に魅せられる。だから2人は別れの際に距離を縮める。ジョーイが「ママ」と呼ばなかったら接吻したはずだ。つまりシェーンは殺しの汚名を一人でかぶり、夫婦愛を守るために立ち去った。この地にとどまることは許されなかったのだ。

 シェーンの死亡説も根強い。銃撃のあとジョーイは「シェーン、血が出てるよ」と言う。彼が手傷を負ったのは間違いない。2階からライフル弾を浴びたのであれば深手を負ったはずだ。

 山を越えるシェーンは左腕をだらりと下げている。腕を撃たれたのか、肩をやられたのか。生き延びたのか、それとも……。その生死はいまだに議論されている。

(森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理