里見浩太朗主演「田原坂」見て西郷さんを落語にしたいと…

公開日: 更新日:

 NHK大河ドラマ「西郷どん」が佳境に入った。主人公の西郷隆盛を題材にした新作落語「田原坂」を演じる落語家がいる。鹿児島県出身の桂竹丸で、今週の8日に催す落語会で演じるという。大河ドラマに便乗して作ったのではなく、以前から歴史ものの噺に取り組んでいる。

「1980年代、日本テレビ系で年末に長編時代劇ドラマを放送してました。主演が里見浩太朗さんで、そのシリーズの『田原坂』を見て、西郷さんを落語にしたいと思ったのが最初です。ドラマの脚本家、杉山義法先生の許しを得まして、落語作家に協力してもらい、『田原坂』という落語が出来上がりました」

 私も何度か聴いている。地の語りで物語を進める「地噺」で、西郷の有名な逸話を織り交ぜながら、坂本龍馬や勝海舟との交流などをはさみ、西南戦争で没するまでを描いた秀逸な新作落語だ。

「おかげさまでよく受けるんですが、地元の鹿児島でやるとイマイチなんです。というのは、東京人は西郷さんに親しみを抱いてるから笑ってくれます。しかし、地元では神様扱いされてますから、郷土の偉人を落語にして笑いにするのが許せないのでしょう」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった