30年前のジブリ映画「となりのトトロ」が中国でウケる理由

公開日: 更新日:

中国はアニメを経済の柱にしようと国策でアニメ関連企業を70社ほど集めたアニメ基地を2006年に建設しました。そのおかげで、画はうまく作れるようになったのですが、肝心のシナリオがダメで日本アニメには及びませんでした。だから、日本のアニメは中国で人気があるのです」(周来友氏)

 1月から3月の中国市場全体の興収は約3460億円で北米を超えて世界首位になった。スクリーン数も5万を超えるともいわれ、興収1000億円を超えるヒット作が生まれるなど中国の映画市場は盛況のようだ。

「中国のチケット代は地域差があり500~1000円です。月収を考えると日本より割高ですが、中国の若者は今の日本人より映画館に通う習慣があるように思います。今後も人口が増え続ける見込みで、成長産業としてシネコンは増え続けています。『トトロ』の興収はアニメの中ではトップクラスですが、これから伸び続けるかもしれません。中国映画の興収は日本の約10倍といわれています。2017年に封切られ、中国国内で人気となり、世界中に広がった『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』の興収は1000億円を超えました」(周来友氏)

 そのうち、ジブリ映画が日中共通の盛り上がる話題になるかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」