CGと苦闘し決意か 宮崎駿監督“引退撤回”宣言に込めた反骨

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 アニメ界の巨匠が引退撤回か。13日に放送されたNHK「終わらない人 宮崎駿」で、スタジオジブリの宮崎駿監督(75)が、長編新作を計画していることを明かし、話題になっている。3年後の19年に完成予定とされ、詳しい中身は明かされなかった。

 宮崎監督は鈴木敏夫プロデューサーに対し「この映画を作れるだけの金をかき集めてください」と話すなど、かなり現実的な話も飛び出した。宮崎監督は「風立ちぬ」が公開された13年に突如、引退を宣言。その後は第一線から退いている。番組では約2年間にわたって宮崎監督に密着。CGに挑戦したり、若きクリエーターたちと交流する姿を紹介した。映画批評家の前田有一氏が言う。

「元気でエネルギッシュな姿でした。まだまだ制作意欲は衰えていない。何かを創りたくてウズウズしている様子が伝わってきました。ただ、CGには悪戦苦闘していて、“水と油”のようだった。こんなもの(CG)に負けてたまるか――という気持ちになったのかもしれません。次作は死ぬ覚悟で創るつもりでしょう。これが本当に最後の最後の作品となる。宮崎ファンにとっては楽しみです」

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