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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

"ガンダム女王"森口博子の夢は 願うのでなく、決めること

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 90年代初頭にはレギュラー12本、毎日レギュラー番組が放送されるという絶頂期を迎えた。けれど、森口の夢はあくまでも歌手だった。その思いが届いたのか、23歳のとき、91年の映画「機動戦士ガンダムF91」(松竹)の主題歌を歌い、大ヒット。以降、「紅白歌合戦」に6年連続出場を果たすこととなった。

 しかし、30代に入ると「人間関係、仕事、体調、家族との関係、恋愛、もう四面楚歌!」(リットーミュージック「耳マン」2016年11月16日)で、ぐちゃぐちゃになったという。

 そんな時、思い浮かべたのが母からの「口角を上げてなさい」という教えだった。ツラいときでも無理して笑うのはキツかった。「だけど、ほんっとうに無理してでも笑ってたら、心があとから付いて」きた(同前)。

 いい仕事とも出合うようになった。そのひとつが07年発売のPS2のゲームソフト、「SDガンダム Gジェネレーションスピリッツ」(バンダイナムコ)の主題歌だ。10代、20代、30代で森口は「ガンダム」の主題歌を歌い、「ガンダムの女神」と呼ばれるようになった。けれど、逆にツラいときに、いつも手を差し伸べてくれる「『ガンダム』こそ、私にとっての女神」(blueprint「リアルサウンド」18年2月14日)と、彼女は言う。

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