疲労と人間不信…父の死も重なりハワイの病院で迎えた元日

公開日: 更新日:

 高校では上履きを盗まれた。教室の机の引き出しに入れておいたノートがなくなったときはほとほと困り果てた。中間か期末か覚えていないけれど、ノート提出さえしていれば留年はないはず。そう考えていた、最後の手段だったのに……。

 実家近くにアパートを借りるようになると、父の遺骨と遺影の前に置いてある鍵を盗まれ、アパートの部屋に入られた。立派な不法侵入であり、泥棒、窃盗だと思うけれど、警察に相談に行くと、こう言われた。

「そういう商売ですから、仕方ないね」

 近所の人は「誰かお宅に入って、ジャンパーを持っていったよ」と教えてはくれるものの、通報もしてくれなかった。ファンの方の車に母がひかれたこともある。

 それでも頑張らないといけない状況に追い込まれていた。そんな中、唯一良かったと思うのは父が私の活動をとても喜んで応援してくれていたこと。ソロデビューの「冬のオペラグラス」のリリースまで約1週間というクリスマスイブに父は逝ってしまったけど、番組で歌う私の姿を見ていてくれた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃