「芸能界に戻ろう!」それは辞める時より大きな決断だった

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 六本木から赤坂まで移動するタクシーをつかまえるのに、路上で1万円札をヒラヒラさせる人がいたというバブル。番組の賞品は海外旅行。地方局の番組に1回出ただけで、真珠の宝石が2~3個送られてきたり、私の好きだった車、プレリュードをプレゼントするという方までいた。これは直接取りに行くのを条件に、キーだけが送られてきたのだ。丁寧にお断りしたが、そんな日本中が浮ついた時代から4年は経っていた。日本経済はすっかり影に覆われていた。それでも、バブルの残り香はまだあった。

 1億円の仕事のオファーが舞い込む。ヘアヌード写真集だ。

 =つづく

 (聞き手・長昭彦/日刊ゲンダイ

▽にった・えり 1968年生まれ。85年、おニャン子クラブ会員番号4番でデビュー。翌年「冬のオペラグラス」でソロデビュー。その後、タレント、女優、作家として活躍。趣味はハンドメード、DIY、旅行。現在は寝たきりの実母の介護をしながら、夫とチワワ2匹と湘南に暮らす。

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