「芸能界に戻ろう!」それは辞める時より大きな決断だった

公開日: 更新日:

 インタビューは、されることには慣れていたけれども、するとなるとこれがまた難しい。業種が違うと業界用語からしてちんぷんかんぷんだ。一般社会経験となると、高校時代にアルバイトした不二家しかなかった私には「お世話になります」という挨拶から覚えていかなければならない。もちろん大変だったけど、とても勉強にはなった。でも、それ以上は広がらない。

 やがて、物書きのオファーはというと暴露本ばかりに。アイドル時代の話はまだ笑って話せるほど時間が経っておらず、時期ではなかった。物書きでは食っていけない。世間が、出版社が求めるものは元アイドルの新田恵利なのだ。

 仕事がない。当然ながら生活も、心も、行き詰まった。食べていけなくなってしまう。
――芸能界に戻ろう!

 それは辞める時より大きな決断だった。皆さんに楽しんでもらう仕事は嫌いじゃないのだし、なにより生活のため。選択肢があるだけ幸せと思った。

 出戻ったばかりの頃はスタジオでの仕事が怖かった。今思えば誰も私のことなど、大して気にしてないのに、萎縮してしまい、居心地が悪い。だから旅番組のロケと舞台しかやらなかった。週に1度の番組に、多い時は月に3本も出演していた。それでも、復帰したことはなかなか広まらず、世の中では引退したままだった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール