著者のコラム一覧
原田曜平マーケティングアナリスト・信州大学特任教授

1977年、東京都生まれ。マーケティングアナリスト。慶大商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーなどを経て、独立。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞受賞。「マイルドヤンキー」「さとり世代」「女子力男子」など若者消費を象徴するキーワードを広めた若者研究の第一人者。「若者わからん!」「Z世代」など著書多数。20年12月から信州大特任教授。

「番組で良し悪しは決めない」 恵俊彰が語る司会者の極意

公開日: 更新日:

原田 恵さんは「ひるおび!」では司会者に徹していますよね。でも、ご自身の意見もあると思うんです。「それは違う」と思ったときに反論したくなりませんか?

恵 実は僕、主義・主張はあまりない人間なんですよ。番組内で事件やニュースを扱うとき、自分の意見を持つ前に、きちんとその情報を頭に入れられているか、あらゆる角度や方向から熟考できているか、それを踏まえた上で最初に抱いた自分の感情は果たして正しいのかとか、いろいろ考え込んでしまうんです。

原田 慎重ですね。

恵 一番嫌なのは、知識もないのに自分の感情に任せて強い意見を押し通すこと。声が大きいだけの人の意見がまかり通るのは嫌です。だから、世間から叩かれている人に対して、僕は何も知らないまま一方的に悪いとは断定したくないんです。

原田 なるほど。だから出演者の意見を遮らないんですね。

恵 いろいろな意見が飛び出すのが番組の理想です。原田さんはわかりやすいですよ。オレを指してくれっていうときは目でわかります(笑い)。そもそも番組として出来事の善し悪しを決めようとは思わない。例えば、憲法9条について。何十年も議論を重ねてもいまだに答えが出ていない。そんな超難問の答えを番組内で出そうなんて思ったことはありません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」