「グランメゾン東京」での違和感 “エセ関西弁”の後始末か

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 だが、第3話の後半を見ると、江藤がエセ関西弁を「相手との距離を縮めるために使ってる」との説明には、違和感が残る。尾上菊之助が演じる「gaku」のシェフ・丹後に向かって、江藤が放つセリフがある。

「星はシェフにつくんやない。店につくんや。あらゆる手立てをして、gakuという店を引っ張り上げる。それが私の仕事や」

 はたして、傲慢なレストラン・オーナーが、自分の思い通りに利用しているに過ぎないシェフに、どれだけの距離感を感じて、わざわざエセ関西弁を使うのだろうか。

「このシーンはレストラン『gaku』の設定で撮影されています。基本的に撮影スケジュールの都合上、2、3話分の同じ設定シーンは、まとめて撮影します。つまり、このシーンの撮影段階では、エセ関西弁設定がなかった可能性がある。関西弁について、視聴者の厳しい意見が制作現場に届き、素早く対応した結果が、後付けのエセ関西弁設定なのかもしれません。現場は視聴者の動向に神経をとがらせてますからね」(在京キー局関係者)


 わざわざ、エセ関西弁設定を説明するため、セリフとシーンを追加。不自然な関西弁の後始末をつけたのか。

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