梅宮辰夫が役者になった目的4つ いい女を抱く、酒を飲む…
その頃の東映は時代劇映画がドル箱。だから京都には片岡千恵蔵、中村錦之助、大川橋蔵といった時代劇スターが綺羅星のごとくそろっていた。一方の東京撮影所でつくる現代劇はスタッフも予算も少ない。京都でつくる映画はカラーなのに、東京は白黒ってこともよくあったよ。
でも、俺は時代劇スターになりたくて、この世界に入ったんじゃない。もっと言うと、芝居のうまい役者になって人に評価されたいとか、賞をとりたいなんて考えたこともない。俺が役者になった目的は次の4つ。
①いい女を抱くこと
②いい酒を飲むこと
③いい車に乗ること
④きれいな海が見える一等地に家を構えること
一応4つとも実現したかな。その意味では、俺は幸せな映画人生を送れたと思うよ。=つづく