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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」好発進の理由を考えてみた

公開日: 更新日:

■ゲームやアニメで戦国もの好きの若いファンにアピール

 さらに、「戦国BASARA」「刀剣乱舞」に代表されるような戦国武将が活躍するゲームやらアニメやら、2・5次元舞台などで熱狂的に盛り上がる若い歴史ファンの存在も大きい。NHKもそういう若者たちを取り込む気満々。

 明智光秀演じる主演の長谷川博己をはじめ、斎藤道三が本木雅弘、その嫡男・義龍が伊藤英明、織田信長が染谷将太、父・信秀が高橋克典というように、これまでの大河のキャストに比べてとってもスタイリッシュだ。

 衣装がカラフルで田んぼの緑も色鮮やか。4Kをお持ちの方には、さぞや美しいだろう。総天然色の素晴らしい映像はまさに映画のよう。テーマ曲は黒沢明の映画風。衣装も長女の黒沢和子(森三中ではありません!)が担当している。

 気になったのは言葉づかい。大御所・池端俊策脚本なので安心していたが、火事に巻き込まれ光秀に助けられた娘の母親が、「お母さんよ、お母さんよ」と何度も娘に呼び掛けていたから。時代劇なら「母ですよ」が自然に聞こえるが……。謎の多い光秀の幼少期などがどう描かれるのかと期待したが、割愛され、オトナ光秀からスタートしたのは少し残念。

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