75歳の誕生日前 運転免許の高齢者講習で自らの老いを自覚

公開日: 更新日:

 次に受けたのは、青いランプがついたらアクセル、赤いランプがついたらブレーキ、黄色いランプがついたらクラッチを踏むというテスト。自分では一生懸命、素早く踏んでいるつもりなのに、テンポがまるで追いつかない。

「あくまで講習だから落ちるわけではないけど、残酷でね。『ご自分の現状をよく理解なさってください』と係の人が言うわけ。それで、どうしようかなあ、もしかしたら自分は危ないのかなと。最近、お年寄りが起こす交通事故が多いじゃないですか。他人事だと思っていたけど、これは他人事じゃないと思い始めたんです」

 普段の運転は、ずっと事務所のスタッフ任せだったという。キーを持つだけでランプがついたり、エンジンがかかったりする車の進化にもついていけていないと気付き、結局、免許証は返納することにした。

 それと同時に気になりだしたのが、テレビに出演する自分のしゃべりにテンポ感がなくなっていることだった。=つづく

(ジャーナリスト・松田亜希子)

【連載】みのもんた75歳 老いを語る

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」