村本大輔さん 大切なのは「出会い」その瞬間から僕は動く

公開日: 更新日:

 その席で高校の授業料無償化制度から朝鮮学校が対象外にされるのは違法だという話になった。僕は朝鮮学校で独演会をやったことがある縁で訴訟問題の話は知っていました。

 そうしたら「あす、広島で裁判の結果が出るのでメッセージをお願いします」と一成さんから色紙を渡されて。<味方がいるから頑張ってね>って書いたら「日本人が応援してくれるのはうれしい」とポロリと涙を流して……。その瞬間に「僕も広島行こうかな、よし行こう」と決め、翌日、仕事が休みだったので広島へ向かいました。

 でも、裁判は負けちゃって、体育館で在日の人たち200人ぐらいで反省会をやったんです。その中に高校生もいた。僕は片隅でずっとその様子を見ていたんですが、大人のみなさんは「裁判でマスクをして話すなんて日本政府が私たちの口を黙らせようとしているからだ」とか怒りの感情が伝わらない話ばかり。

 僕はイライラして我慢できなくなって立ち上がり、「ちょっと待った! さっきからずっと聞いてるけど、心が動かないです。負けて悔しいんでしょ?」と話を始めてしまった。すると、大人たちは僕の写真を撮りだして。子供たちは写真なんか撮って、なぜ平気な顔をしているのかと悲しそうな顔をしてましたよ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学