高級ホテルが1泊2万円台~ マレーシアなら円安でもオトクに海外旅行を楽しめる
物価高に加えて、円安だ。海外旅行には厳しい状況だが、あきらめるのは早い。マレーシアなら安く旅行を楽しめる。首都クアラルンプール(KL)でも、外資系高級ホテルの宿泊費は、東京の約3分の1以下で済む。海外派はマレーシアにレッツゴー!
◇ ◇ ◇
まずはその宿泊費だ。GW真っただ中のハイシーズンでも、例えばKLのシャングリラ・ホテルは何と1泊2万円台。東京は12万円台だから、6分の1だ。
リゾート地コタキナバルは、シャングリラ系列が3万円台(別表)で泊まれる。
「特にKLのブキッ・ビンタンやシティセンター周辺は高級ホテルが集まるため、価格競争が激しく、宿泊料金が割安な傾向なのです」(マレーシア旅行専門「エムアールシージャパン」代表取締役・瀧井龍馬さん)
英植民地時代をしのぶスルタン・アブドゥル・サマドビルが無料公開
KL市内の移動はどうするか。地下鉄が整備されているが、配車アプリ「Grab」を使うのが安くて便利。HISのツアーでは、主要観光地とホテルを結ぶ乗り合い型移動サービス「ボレボレライド」を無料で使うこともできる。
市内の主要観光スポットは入場無料が多い。天然の花崗岩で造られたピンク色のドームが特徴的なプトラモスク(通称ピンクモスク)や青と白のドームが美しいスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(通称ブルーモスク)、国立モスク・マスジッド・ネガラなどの宗教施設はもちろん、カラフルな階段で知られるバトゥ洞窟、独立の象徴ムルデカ広場、夜にライトアップされるサロマリンクブリッジはいずれもタダ。1960年代の中華街の面影を残す鬼仔巷も無料で散策できる。
「今年2月からは、スルタン・アブドゥル・サマドビルが無料で一般公開されました。英国植民地時代の庁舎として建てられた歴史ある建物で、当時の雰囲気を肌で感じることができます」(マレーシア政府観光局東京支局の大月聡子さん)
「セントラルマーケット」で掘り出し物を見つけたり、活気あふれる屋台街「ジャラン・アロー」で食べ歩きしたりするのも面白い。
“リッチ”な名所も紹介しよう。地上118階、高さ678.9メートルの「ムルデカ118」、EQホテル51階で夜景を望むバー「Sky51」、ホテルArte by Thomas Chan66階の眺望とバロック調の内装で人気の「Arte 66 Restaurant&Bar」などは要チェックだ。
レジャー施設も充実している。
「サンウェイリゾートは約35ヘクタールもの広大な敷地を持ち、3つのホテルのほか、映画館などを備えた本格的なリゾート施設です。また、シティセンターから車で10分ほどのタマントゥグは約27ヘクタールの森林公園で、本格的なジャングル体験を楽しめます」(HISアジア第二旅行事業グループ・慶松光廣さん)
スンガイワンショッピングセンター内のミニチュア博物館「ミンネイチャー マレーシア」も見応えがあるという。
夜景を望むレストランから地元で人気のローカルフードまで
マレー系や中国系、インド系が共存する多民族国家だけに、宗教や文化も多様だ。食文化も興味深い。前出の大月さんにイチ押し店を教えてもらった。
雰囲気重視なら、KLの夜景を望むペトロナスツインタワー41、42階の「KLCC@42」、ミシュラン2つ星の「DEWAKAN」がオススメだという。
「前者はマレーシア料理、イタリアン、ウエスタンのコースから選ぶ高級ダイニング。後者は地元食材を使い、マレーシアの伝統とモダンガストロノミーを融合させた料理を提供しています」
地元を堪能するなら、「Seng Huat Bak Kut Teh」の肉骨茶(バクテー)はマストで食べよう。
「バクテー発祥の地クランにある店で、濃いスープと強いコショウの“クラシックなクランスタイル”が特徴。朝から行列ができます。また、KLタワー近くにある『Irama Dining』のパンダンチキンや、ルンダンと貝のディップを添えたココナツもち米もおいしいですよ」
リゾート派はコタキナバル。クリアス川で“ジャングルクルーズ”体験
リゾートを楽しむならコタキナバルもオススメだ。中国寺院や高架式森林遊歩道シグナルヒルトレイル、ウオーターフロント、ジェッセルトンポイント、ハンディクラフトマーケットなど無料スポットも多い。
「タンジュンアルビーチは夕景が美しく、マレーシア国立大学サバ校のピンクモスク(入場料要)も人気です。中心地から車で1時間弱走ると、クリアス川のテングザル探しのリバークルーズの中で、日没後のマングローブ林に現れる“蛍のクリスマスツリー”体験ができます」(Wendy Tour Sdn Bhd コタキナバル支店マネジャー・永峯恵美子さん)
市内は配車アプリのGrabが主流で、「配車予定時間と、送迎金額が事前にわかるので、とても安心です。私も現地で利用しています」(瀧井さん)。
食事は、地元の人気店を利用しよう。
「バナナリーフカレー店『Sri Latha Curry House』は、ド・ローカルなお店で、バナナの葉をお皿代わりにライスとカレー、サイドとして魚・チキン・イカなどの揚げ物を追加することも可能です。『Fish Market Restaurant Sutera Avenue』の蒸し海鮮鍋の出汁で作る雑炊も最高です」(永峯さん)
5月のマレーシアは晴天に恵まれるが、突然のスコールもある。晴雨兼用の傘は必須だ。
ブルネイかシンガポール経由の乗り継ぎも
日本からKLへは、成田(マレーシア航空・JAL・ANA・バティックエア)、羽田(ANA・エアアジアX)、関空(マレーシア航空・エアアジアX・バティックエア)、9月からは福岡(マレーシア航空)の4路線が就航。燃油サーチャージ込みのLCCが割安で、エアアジアXやバティックエアはセールを活用すれば、往復で4万円台も可能だ。
時間に余裕があるなら、ロイヤルブルネイ航空を利用した成田発のブルネイ乗り継ぎ便も覚えておこう。
「ブルネイは産油国のため、ブルネイ航空の燃油サーチャージは不要。フルサービスの航空会社のため機内食などのサービスも含まれています。時間はかかっても割安で、世界最大の水上集落やジャングルで有名なブルネイにも立ち寄ることもできるため、2カ国周遊のツアーとして人気です」(慶松さん)
リゾート派ならコタキナバルも選択肢になる。KLと同様、リゾートホテルが比較的安く、飛行機代を抑えやすい。王道はエアアジア利用のKL経由で、羽田や関空を深夜に出発する便ならKLに翌朝に到着。そのまま乗り継げば、初日からフルに観光できる。往復4万円台~。
もうひとつはスクートを利用したシンガポール経由だ。乗り継ぎ時間も空港内施設や無料ツアーで時間を有効活用でき、往復4万~6万円台が目安。先述のロイヤルブルネイ航空を利用すれば往復6万円台。

















