<77>俳優・金子信雄に「女体盛り」芝居の台本を頼まれた

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 俳優の金子信雄といえば、映画「仁義なき戦い」の山守義雄親分の印象が強い。菅原文太が演じる主人公の広能昌三を振り回す臆病でずる賢いヤクザの親分役だった。

 その一方で料理研究家としても知られ、1987(昭和62)年4月から朝日放送制作の料理番組「金子信雄の楽しい夕食」(テレビ朝日系)に出演。女優の東ちづるをアシスタントに従え、自ら考案したレシピをもとに自慢の腕前を披露していた。

■料理番組の儲けをつぎ込んで…

 月曜日から金曜日まで放送される帯番組だから、まとまったギャラが入る。さて、そのカネをどうするかという話になり、牛次郎の脚本で舞台をやることになった。

「ネコさんとは数寄屋橋(東京・銀座のクラブ)で会ったのが初めてだったんじゃねえかと思うんだけど、ずいぶんご一緒したんだよ。そのうち『牛ちゃんの台本でお芝居をやろう』って話になっちゃって。『料理番組は俺の本職じゃないのにさ、やたらと儲かっちゃったんだよ。その分は税務署に取られちゃうわけだ。だったらお芝居に使ったほうがいいよな』って、赤字覚悟でやることになったんだよ」

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