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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

NHK朝ドラ「おちょやん」チャーミングで華もある杉咲花は◎

公開日: 更新日:

 NHK朝ドラ「おちょやん」がスタートして3週間。ヒロインの子供時代を名演技で飾った毎田暖乃の出番も終わり、いよいよ本格的に杉咲花の登場となったわけだが、これがまた想像以上にいい。

■ヒロインの妹役でお試し→昇格組

 朝ドラ出演は今回で2度目。2016年に「とと姉ちゃん」でヒロインの妹を演じた。かつてはオーディションで無名の新人がヒロインに起用されることが多かったが、昨今は「スカーレット」の戸田恵梨香、「まんぷく」の安藤サクラ、「エール」の二階堂ふみのようないわゆる実力派か、ヒロインの妹役で評価され、数年後にヒロインへ昇格するパターンが多い。「とと姉ちゃん」の高畑充希、「まれ」の土屋太鳳、そして来年の「おかえりモネ」の清原果耶も妹からの昇格組だ。

 おそらくNHKがヒロインにふさわしいかどうか、妹役でまずはお試しといったところか。杉咲もNHKのお眼鏡にかなったわけだが、彼女が出てくると画面がぱっと明るくなる。適度に華もあり、チャーミングでヒロインにはうってつけだ。味の素CookDoのCMで、大きな口を開けて回鍋肉を頬張っている姿が印象的。昨年の大河「いだてん~東京オリムピック噺~」も今回の「おちょやん」もうまいなあと見惚れることしばしば。

■脇役もきらり!「ほんに、ほんに」の楠見薫

 それに取り巻く人たちも個性派揃い。大阪NHK発の朝ドラのいいところはキラリと光る脇役の存在だ。とりわけ、千代の奉公先、芝居茶屋「岡安」の女中頭かめ役の楠見薫の存在は大きい。あの顔を見れば朝ドラファンなら「あっ」と思うはず。「ふたりっ子」「芋たこなんきん」「ごちそうさん」「わろてんか」「スカーレット」など数々の朝ドラに出演しドラマを盛り上げてきた。中でも「あさが来た」で演じた女中頭かのの相槌「ほんに、ほんに」は絶妙な間と言い方だった。今回の「おちょやん」でも「ほんに、ほんに」を言ってくれないかとドキドキしながら見ている。

「岡安」の先代女将ハナ役、宮田圭子もおなじみだ。「べっぴんさん」では芳根京子演じるヒロイン、すみれの実家の女中頭であり、結婚後も女中として支え、優しいまなざしですみれを見守っていた。すでに亡くなったが初代天海天海を演じた茂山宗彦も「ちりとてちん」の徒然亭小草若だと思ってしまう。

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