映画初監督はるな愛 “伝説のゲイボーイ”を撮った気持ち

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 タレントのはるな愛(48)が初めてメガホンをとった映画「mama」が公開される。戦後初のゲイバー・新橋「やなぎ」を経て、六本木「吉野」のママとして長年活躍した“伝説のゲイボーイ”吉野ママ(吉野寿雄)のドキュメンタリーだ。「多様性を身近に感じてもらいたい」と語る、はるな愛に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ーー監督の話が来た時の気持ちは?

「スケジュールが2日しかとれない中“2日あればできる”と聞いて、躊躇するより挑戦したいと思いました。テーマは自分しか表現できないマイノリティーの世界にしようと思い、吉野ママにお願いしました。ママはオネエなんて言葉がなかった戦前から生き抜いている大先輩で、映画のために一夜限りでお店を復活させていただきました」

 ーー初めての監督業はどうでした?

「ロケ中は近隣のお店に挨拶に回ったり、自分もお店を持つ身なので、できる限りのことはしました。責任は重いけど、その分、妥協せずに作ったので悔いはないかな」

 ーー吉野ママとは長年親交がある。

「ママと美川憲一さんと多い時は週3でご飯を食べるくらい、家族のような存在です。演技は一切お願いせず、店に来る若い俳優さんやオネエの後輩とお話しした時の化学変化を見ていただければママの個性がストレートに伝わると思いました」

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