二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

女優のメーク&スタイリストは本人に一番近い存在だが…

公開日: 更新日:

 芸能人の裏方として欠かせない存在がスタイリスト、ヘアメークの人たち。トップの女優や歌手は専属を抱えているのが一般的だ。

「専属でやっている人は女優の服の好みなどを把握しているし、メークもわかっているから、女優も細かく指示する必要がない」というのが理由。

 女優のインタビューだけでも、専属のヘアメークが付いてくることも少なくない。映画関係者は「話と顔が公に出ることはテレビも雑誌も関係ない。女優として同じ仕事。メークの人も連れて行くものです」と言う。

 一般の人でも気に入った美容師にずっとカットしてもらうように、女優も専属者と長い付き合いをするケースも珍しくない。長ければ両者の間に自然と信頼関係も築かれる。 

 親交のあったベテランスタイリストと雑談しながら、「へえー」と思う話もよく聞いた。現代劇から時代劇まで主役を張るある女優の話。

「老舗旅館の女将役。衣装はすべて着物だったことで、着物は専門の方と一緒に選んで問題はなかった。着物に必要な小物集めのなかで扇子を数本用意。撮影前日、何点か扇子を持っていくと、よく見ないうちに『全部ダメ』と突き返された。いわく『扇子は京都の〇〇のものしか私は使わないの』と一蹴。すぐに京都まで扇子を買い求めた」

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