著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

笑いを取る“間”は役者全員がうまい芝居運びをしなければ生まれない

公開日: 更新日:

 伊東四朗生誕?!80+3周年記念公演「みんながらくた」、コロナ禍の中、粛々と千秋楽を迎えることができた。皆さまありがとうございました。

 83歳の伊東さんは毎日元気に舞台に立ち、むしろ日に日に若返っていくようでもあった。その笑いは、動かずとも叫ばずとも面白いという、まさに柔道の三船十段の「空気投げ」のような境地に達していて、もはや名人の域、いや神の域であった。

 千秋楽でもコロナ禍で食事はもちろん打ち上げもできない。いや終演後の楽屋でのささやかな乾杯も許されない中、マスク着用で距離を取り、小さく一本締めをした。伊東さんは一言「チームワークの勝利」と謙虚なお言葉。いやうれしい限り。

 よく「あの役者は間が素晴らしい」という褒め言葉があるが、「間」とは一人でできるものではない。

 喜劇の難しいところは実にここにある。

 うまい間が取れるためには、その直前のセリフの役者が、相手がいい間で演じられるようにセリフを渡さなければならない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る