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船山基紀編曲家

1951年、東京都生まれ。編曲家。デビュー作は中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」。昨年死去した作曲家・筒美京平と組んだ作品が一番多く、沢田研二、渡辺真知子、田原俊彦ら数々のヒットを飛ばした。昨年12月に編曲を手がけた作品を収録した「船山基紀 サウンド・ストーリー」(ソニー・ミュージックダイレクト、CD4枚組72曲)をリリース。

田原俊彦<下>「船山先生がドーン!と真ん中にいます」と

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 田原俊彦さんは94年にそれまで所属していた事務所から独立しました。独立後の最初のアルバムは彼自身がプロデュースしました。タイトルは「My Favorite Songs」。

 河口湖のスタジオで合宿レコーディングしたのですが、トシちゃんは、アメリカ人のエンジニアを起用して、ミュージシャンも超一流ばかりを揃えました。とにかくレコーディングは熱が入っていました。心機一転して音楽を積極的にやりたいという気概のようなものを彼から感じましたね。

 合宿では、トシちゃんといろんな話をしましたよ。レコーディング以外のいろいろなことも。なにしろ朝から晩まで一緒ですからね。もちろん食事も同じテーブルを囲んで同じものを食べる。ただ合宿ですから、食事はイマイチなんですよ。アメリカ人のエンジニアは「朝からご飯と味噌汁だ」って文句ばかり言っていた(笑い)。自分でパンを買いに行っちゃったりしてね。今となっては懐かしい思い出ですね。

 田原俊彦はスターですよ。彼がいると周囲がパッと明るくなるんですよね。そんな空気の中で僕のサウンドが乗ると楽しいんですよ。

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