著者のコラム一覧
インタビューマン山下ライター

1968年、香川県生まれ。92年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも17年に芸人を引退。現在はインタビュアー・ライター。

ビートたけしと島田洋七を最初に引き合わせた人物とは?

公開日: 更新日:

 結局やすし師匠は食堂に戻ってこず、2人は店を出て駅に向かったそうです。しかし最終電車は出てしまった後でした。

「たけしが『いくら持ってる?』って俺に聞くから『400円』って言うてん。そしたら『なんだ、400円しか持ってないの?』って言うから俺が『北野君は?』って聞いたら『700円』って。変わるか!」

 漫才ブームが来る前とはいえ2人の所持金が1000円なかったとは衝撃です。お金のない2人はタクシーに乗ることもできず東京方面を目指して歩いたといいます。

「4時間半ぐらい歩いたよ。それで始発の時間になったから電車に乗ってホテルに朝方帰ってん。そしたらチェックアウトの時にやすしさんと会ったのよ。それで俺が『きのう、やすしさんが俺らを置いて帰ったから。あの後大変でしたよ』って言うたら、『元気でなによりやがな』って。やすしさん、言いそうやろ(笑い)。それで『ほんならな』って、どっか行きはったわ」

 洋七師匠は、たけしさんと一緒に歩いた4時間半がなければ仲良くなっていなかったかもしれないといいます。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋